私が恋したカレには「今カノ」がいる。
どうしてもカレを取り戻したいから、今カノをSNSで特定。 ただ、”知りたい”だけだった……。
24 歳の桃(松本穂香)は、最近、健太朗(渡邊圭祐)にフラれ、関係が終わったばかり。 健太朗のインスタを見ていると、どうやら新しい恋人ができたらしい。 桃は、そこから今カノ・莉子(玉城ティナ)のインスタを発見。インスタを頼りに莉子を特定し、直接会いに行ってしまう。そして莉子と対峙した桃は、ある“秘密の共犯”を持ちかける。
「リベンジポルノって知っていますか?」 「健太朗のパソコンに保存されている自分の写真を消して欲しい」と。
最初は相手にしない莉子だったが、徐々に自分も被害に合うかもしれないと、不安を覚え始める。 そして・・・。
図書館で勤務していて、地味な桃。ダンサーで、桃と同い年ながら、桃とは対照的にイマドキの洗練された 莉子。カメラマンで、無邪気にすぐ女性に手を出す健太朗。
ふたりの女とひとりの男の甘くて危険な三角関係が始まる――。
いびつな三角関係のきっかけは、インスタを使った元カレの今カノの特定である。桃は、別れた後も SNS を使 って元カレの様子をチェックしたり、更にはその先の今カノを検索したり・・・一見、異常とも見える桃の行 動。ただ、恋する、もしくは恋した事がある人は、思い当たる節はありませんか・・・?
更に、莉子は洗練された雰囲気で、インスタからはリア充感が漂う意識高い系女子でありつつも、彼氏を信 頼し切ることが出来ず、さらには浮気の疑いも出て、不安を募らせていく・・・という、これまた観ている方 は思い当たる節がある様なキャラクターである。女性関係がだらしない健太朗も、女性ならどこか似たような 経験を思い出してしまうキャラクターであり、本作で描かれているキャラクター陣は、そこかしこに図星ポイ ントが散りばめられており、女性だけでなく、男性にとっても、このリアリティが痛烈に伝わることは間違い ない。そして、痛快に感じるか、恐怖を覚えるか・・・それはあなたの恋愛経験次第かもしれない。 ただし、どうか恋人同士での鑑賞だけはお気を付けて!
そんな物語のリアリティと緊張感を実現しているのは、個性的な登場人物を見事に演じ切っている役者陣の 演技力に他ならない。桃役で主演を務めるのは主演作『みおつくし料理帖』(20、角川春樹監督)、『ユメミ の半生(オムニバス映画『DIVOC-12』内の 1 作)』(21、上田慎一郎監督)やヒロイン役を務める『“それ” がいる森』(22 公開予定、中田秀夫監督)など、注目作への出演が続く松本穂香。地味な雰囲気で大人しそう に見えるのに、何か裏がありそうで凄まじい行動力を見せる桃を、その清楚ながらも芯の強さを感じさせる雰 囲気でもって、恐ろしいほどリアルに演じ切っている。
そんな桃との”共犯”に足を踏み入れていく莉子役を 務めるのは、『地獄少女』(19、白石晃士監督)で主演を努め、本年も『xxxHOLiC』(蜷川実花監督)、『極主 夫道 ザ・シネマ』(瑠東東一郎監督)、『グッバイ・クルエル・ワールド』(大森立嗣監督)、『窓辺にて』 (今泉力哉監督)など、女優としての活躍の場をますます広げている玉城ティナ。彼女の気品がありつつもミ ステリアスな雰囲気が華やかでクールな莉子と見事にマッチする。そして健太朗役には、テレビドラマ「チェ イサーゲーム」(22 放送、テレビ東京)で初主演を果たし、今冬には『ブラックナイトパレード』(福田雄一 監督)の公開が控えるなど、注目度が急上昇している渡邊圭祐。 他にも中島歩や北向珠夕など、実力派から若手まで、多彩な俳優陣が集結した。
監督を務めるのは、驚異的なペースで作品を作り続け、監督・脚本の両方でジャンルレスにその職人技を発 揮し続けている城定秀夫。今年もそのペースは衰え知らずで、『ビリーバーズ』(監督・脚本)、『よだかの 片想い』(脚本)、『夜、鳥たちが啼く』(監督)と担当作品の公開が続く。本作は、城定監督ならではの情 緒溢れる演出が新鮮味のあるテーマで光っており、城定作品に馴染みのある映画ファンにとっても新しい楽し み方の出来る一作となっている。 脚本は城定と、『Arc』(21、石川慶監督)、『愛がなんだ』(19、今泉力哉監督)、『かそけきサンカヨウ』 (21、今泉力哉監督)や『ちひろさん』(23 公開予定、今泉力哉監督)等を担当し、脚本家としての地位を確 かなものにしている澤井香織の共作となっている。
また、ジャンルレスな音楽で注目を集める新進気鋭の 4 人組バンド・chilldspot が主題歌・挿入歌を担当し ている点も見逃せない。彼らにしか作れない世界観を持つ音楽が、ミステリアスで危うい物語の雰囲気をより 鮮烈に引き立てる。
「この人の事を知りたい」だけだったはずが、ラストで明かされる、誰もが想像もしなかった桃の本当の気 持ちに、鑑賞者はハッとさせられるに違いない。一人のカレと元カノ&今カノという、普通だけど普通じゃな い、このいびつな三角関係の刺激と、“恋のいばら”をかきわけた先に待つラストは、ただのコイバナじゃな い、爽快感もあり、好きであることに自由になる勇気をもくれる、今という時代の若者のリアルにマッチした 作品に仕上がっている。
桃(松本穂香)は、図書館に勤務する 24 歳。最近、カメラマンの健太朗(渡邊圭祐)にフラれ、関係が終わっ たところ。会えなくなってからも健太朗のことが気になって、健太朗のインスタを見ていると、どうやら新し い恋人ができたらしい。そこから、今カノのインスタを発見。どんどん検索していくと、今カノは地味な自分 とは対照的なイマドキの洗練されたダンサー・莉子(玉城ティナ)だと知る。桃は、インスタを頼りに莉子を 調べ、直接会いに行ってしまう。そして莉子と対峙した桃は、ある”秘密の共犯”を持ちかける。
「リベンジポルノって知ってますか?」
「健太朗のパソコンに保存されている自分の写真を消して欲しい」
そんな桃を最初は相手にせず、クールな態度を取る莉子だったが、自身も健太朗にプライベートな写真を撮ら れた事があり、徐々に不安を覚え始める…。 そして、再び桃に会う莉子。二人は写真データを消すため、健太朗の家の鍵を盗み、コピーし、忍び込む作戦 を立てる。
作戦が決行されていく中、その間にも健太朗のだらしない女性関係が明らかになり、莉子の健太朗への気持ち も冷めていく。一方で、莉子は相変わらず桃に対してクールでありながらも、桃の部屋、公園、サウナ…と、 作戦に合わせて時と場所を変えては二人で会い、過去のコイバナや自身の話を共有する内に、同い年の二人は 徐々にその距離を縮めていく。
そしてついに、健太朗の部屋に潜入する二人。 深夜、健太朗の部屋の PC から画像を探し、削除しようとすると…。
カレと、 出会うはずのなかった元カノと今カノ。 いびつな三角関係から、今後、待ち受ける“恋のいばら”の道とは――。
ラスト 誰も想像しなかった桃が秘めた本当の想いが明かされて――。
そんな物語のリアリティと緊張感を実現しているのは、個性的な登場人物を見事に演じ切っている役者陣の 演技力に他ならない。桃役で主演を務めるのは主演作『みおつくし料理帖』(20、角川春樹監督)、『ユメミ の半生(オムニバス映画『DIVOC-12』内の 1 作)』(21、上田慎一郎監督)やヒロイン役を務める『“それ” がいる森』(22 公開予定、中田秀夫監督)など、注目作への出演が続く松本穂香。地味な雰囲気で大人しそう に見えるのに、何か裏がありそうで凄まじい行動力を見せる桃を、その清楚ながらも芯の強さを感じさせる雰 囲気でもって、恐ろしいほどリアルに演じ切っている。
そんな桃との”共犯”に足を踏み入れていく莉子役を 務めるのは、『地獄少女』(19、白石晃士監督)で主演を努め、本年も『xxxHOLiC』(蜷川実花監督)、『極主 夫道 ザ・シネマ』(瑠東東一郎監督)、『グッバイ・クルエル・ワールド』(大森立嗣監督)、『窓辺にて』 (今泉力哉監督)など、女優としての活躍の場をますます広げているく玉城ティナ。彼女の気品がありつつもミ ステリアスな雰囲気が華やかでクールな莉子と見事にマッチする。そして健太朗役には、テレビドラマ「チェ イサーゲーム」(22 放送、テレビ東京)で初主演を果たし、今冬には『ブラックナイトパレード』(福田雄一 監督)の公開が控えるなど、注目度が急上昇している渡邊圭祐。 他にも中島歩や北向珠夕など、実力派から若手まで、多彩な俳優陣が集結した。
監督を務めるのは、驚異的なペースで作品を作り続け、監督・脚本の両方でジャンルレスにその職人技を発 揮し続けている城定秀夫。今年もそのペースは衰え知らずで、『ビリーバーズ』(監督・脚本)、『よだかの 片想い』(脚本)、『夜、鳥たちが啼く』(監督)と担当作品の公開が続く。本作は、城定監督ならではの情 緒溢れる演出が新鮮味のあるテーマで光っており、城定作品に馴染みのある映画ファンにとっても新しい楽し み方の出来る一作となっている。 脚本は城定と、『Arc』(21、石川慶監督)、『愛がなんだ』(19、今泉力哉監督)、『かそけきサンカヨウ』 (21、今泉力哉監督)や『ちひろさん』(23 公開予定、今泉力哉監督)等を担当し、脚本家としての地位を確 かなものにしている澤井香織の共作となっている。
また、ジャンルレスな音楽で注目を集める新進気鋭の 4 人組バンド・chilldspot が主題歌・挿入歌を担当し ている点も見逃せない。彼らにしか作れない世界観を持つ音楽が、ミステリアスで危うい物語の雰囲気をより 鮮烈に引き立てる。
「この人の事を知りたい」だけだったはずが、ラストで明かされる、誰もが想像もしなかった桃の本当の気 持ちに、鑑賞者はハッとさせられるに違いない。一人のカレと元カノ&今カノという、普通だけど普通じゃな い、このいびつな三角関係の刺激と、“恋のいばら”をかきわけた先に待つラストは、ただのコイバナじゃな い、爽快感もあり、好きであることに自由になる勇気をもくれる、今という時代の若者のリアルにマッチした 作品に仕上がっている。
1997 年 2 月 5 日生まれ、大阪府出身。
2015 年に『風に立つライオン』(三池崇史監督)で⻑編映画デビュー。2017 年
放送の NHK 連続テレビ小説「ひよっこ」で注目を集める。翌 2018 年にはオー
ディションで役を射止め TBS の「この世界の片隅に」で連続ドラマ初主演。そ のほか主演作に『おいしい家族』(19/ふくだももこ監督)、『わたしは光を にぎっている』(19/中川龍太郎監督)「酔うと化け物になる父がつらい」 (20/片桐健滋監督)『君が世界のはじまり』(20/ふくだももこ監督)、 『みをつくし料理帖』(20/角川春樹監督)などがある。また今年は、Netflix 映画『桜のような僕の恋人』(22/ 深川栄洋監督)の全世界配信、『今夜、世界からこの恋が消えても』(22 /三木孝浩監督)、『“それ”がいる森』(22/中田秀夫監督)、NHK 特集ドラマ「ペットにドはまりして、会 社辞めました」、「WOWOW オリジナルドラマ 松尾スズキと 30 分の女優 2」などがある。
初めての城定組、
玉城ティナさんとは、ほぼ初めましてでしたが、
決して気持ちのいい映画ではないかもしれませんが、
ぜひ、公開をお楽しみに!
1997 年 10 月 8 日生まれ、沖縄県出身。
講談社主催のオーディションで初代グランプリに輝き、14 歳で講談社「ViVi」 の最年少専属モデルとなる。2014 年、俳優デビュー。2015 年、SABU 監督「天 の茶助」で主人公の妹・茶子役でスクリーンデビューを飾る。以降、話題作に 次々と出演。『惡の華』(19/井口昇監督)、『Diner〜ダイナー』(19/蜷川実 花監督)での演技が評価され、第 44 回報知映画賞新人賞受賞。(2021 年、24 歳
の誕生日にデビュー10 周年記念写真集『世界』(小学館©mika ninagawa )が発
売。)WOWOW アクターズショートフィルム2「物語」では自ら脚本を書き初
の映画監督に挑戦。2022 年は、1 月スタートのテレビ東京ドラマ 25「鉄オタ道子、2 万キロ」で主演を務める ほか、映画『xxxHOLiC』(蜷川実花監督)、『極主夫道 ザ・シネマ』(瑠東東一郎監督)、『グッバイ・クルエ ル・ワールド』(大森立嗣監督)、『窓辺にて』(今泉力哉監督)に出演。
真島莉子役を演じました、玉城ティナです。
1993 年 11 月 21 日生まれ、宮城県出身。
2018 年から放送の「仮面ライダージオウ」で初のドラマ出演後、ドラマ「推し の王子様」(21/CX)、「やんごとなき一族」(22/CX)、「チェイサーゲー ム」(22/TX)などに出演。その他、映画『ブレイブ-群⻘戦記-』(21/本広 克行監督)、『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』『鋼の錬金術師 完結編 最 後の錬成』(22/曽利文彦監督)のほか、『ブラックナイトパレード』(22/ 福田雄一監督)の公開が控えている。
女性に対する性の感性の歪みと、
1988 年生まれ、宮城県出身。
舞台『黑蜥蜴』のオーディションで 200 名の中から選ばれ、2013 年に同舞台で俳優デビュー。主な出演作に、 映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18/冨永昌敬監督)、『いとみち』(21/横浜聡子監督)、 Netflix『浅草キッド』(21/劇団ひとり監督)、『偶然と想像』(21/濱口⻯介監督)、『愛なのに』(22/城 定秀夫監督)、『よだかの片想い』(22/安川有果監督)などがある。第 35 回「高崎映画祭」では最優秀助演 俳優賞を受賞した。
モデル、女優。2018 年旭化成グループのキャンペーンモデルに起用され、2018 年 4 月〜2019 年 3 月フジテレ ビ「ミライ☆モンスター」に出演。2019 年 NHK 大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で女優デビ ューを果たす。2020 年、北向珠夕 1st写真集「恋夕(こいゆう)」を、2021 年には 2nd 写真集「M」を発売。 特技はバレーボール、球技。趣味は映画鑑賞、運動。映画では『余命 10 年』(22/藤井道人監督)がある。
1978 年生まれ、東京都出身。 主な映画出演作に『シン・ゴジラ』(16/樋口真嗣監督)、『ファーストラヴ』(21/堤幸彦監督)、『99.9-刑事 専門弁護士 – THE MOVIE』(22/木村ひさし監督)など。ドラマ出演作に「アンナチュラル」(TBS/18)、 「MIU404」(TBS/20)、「君と世界が終わる日に」Season3(Hulu/22)、「ザ・トラベルナース」(EX/22)な ど。また、『スパイダーマン』のネッド役など、声優としても活躍している。
1976 年 7 月 11 日、広島県出身。主な映画出演作品は『64-ロクヨン- 前後編』(16/瀬々敬久監督)、『オーバ ーフェンス』(16/山下敦弘監督)、『殺人⻤を飼う女』(19/中田秀夫監督)、『ファンシー』(20/廣田 正興監督)、『糸』(20/瀬々敬久監督)、『シュシュシュの娘』(21/入江悠監督)、『ONODA 一万夜を越 えて』(21/アルチュール・アラリ監督)、『KAPPEI』(22/平野隆監督)、『とんび』(22/瀬々敬久監 督)、『流浪の月』(22/李相日監督)など。
TV ドラマでは「沈まぬ太陽」(16/WOWOW)、「24JAPAN」(21/EX)、「高嶺のハナさん」(21/TX)、 「特捜 9」(21/EX)、「⻘天を衝け」(21/NHK)、「イタイケに恋して」(21/NTV)、「アイドル」(22/ NHK)、「鵜頭川村事件」(22/WOWOW)などに出演。
1946 年、大連生まれ。
1983 年劇団状況劇場を退団。以後、舞台「下谷万年町物語」(1981)、「タンゴ冬の終わりに」(1986)、「夏の 夜の夢」(2000)などの蜷川幸雄演出作品に出演するほか、映画『新宿泥棒日記』(69/大島渚監督)、『マル サの女 2』(87/伊丹十三監督)、『赤い橋の下のぬるい水』(01/今村昌平監督)、『スパイ・ゾルゲ』 (03/篠田正浩監督)、『完全なる飼育』(04/若松孝二監督)、『まぼろしの邪馬台国』(08/堤幸彦監督) など多数出演。テレビドラマでは、NHK 連続テレビ小説「天うらら」(1998)、「純情きらり」(2006)、「ちむ どんどん」(2022)、テレビ朝日「おみやさん」シリーズ(2002〜)、NTV「野ブタ。をプロデュース」(2005)、 KTV「結婚できない男」(2006)、TBS「深夜食堂」シリーズ(2006〜)など、数多くの作品に出演した。近年の 映画作品では、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18/大根仁監督)、『⻑いお別れ』(19/中野量太監督)、 『死刑にいたる病』(22/白石和彌監督)などがある。
1965 年生まれ。大阪府出身。 早稲田大学第一文学部演劇学科在学中に劇団東京ヴォードヴィルショーに入団。その後、コントやお笑いで活 躍。1991 年に映画『波の数だけ抱きしめて 』(馬場康夫監督)で俳優デビュー。その後は「東京ラブストーリ ー」(91/CX)、「高校入試」(12/CX)、「信⻑協奏曲」(14/CX)、「あなたの番です」(19/NTV)、 連続テレビ小説「スカーレット」(19/NHK)、「雨に消えた向日葵」(22/WOWOW)など多数のドラマ に出演。近年の映画作品として『君がいる、いた、そんな時』(20/迫田公介監督)『あなたの番です 劇場版』 (21/佐久間紀佳監督) 、『科捜研の女 -劇場版-』(21/兼﨑涼介監督)がある。
1971 年生まれ、愛媛県出身。
1993 年映画『二十才の微熱』(橋口亮輔監督)でデビュー。1994 年映画『愛の新世界』(高橋伴明監督)、 『KAMIKAZE TAXI』(原田眞人監督)に出演、第 17 回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。2001 年映画『ハ ッシュ!』(橋口亮輔監督)では主演を務め、キネマ旬報賞主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞した。 その他の作品では、『帰郷』(02/萩生田宏治監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『楽園』(19 /瀬々敬久監督)、『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』(19/平山秀幸監督)『Red』(20/三島有紀子監督)、 『空白』(21/𠮷田恵輔監督)、『グッバイ・クルエル・ワールド』(22/大森立嗣監督)などがある。
1947 年生まれ。⻑崎県出身
1967 年に『女子寮』(向井寛監督)で映画デビュー。その後、日活ロマンポルノ第 1 作『団地妻 昼下がりの情 事』に主演し、「団地妻」シリーズで人気を博し、日活ロマンポルノのトップ女優となる。2015 年ワハハ本舗 に移籍後も数々のドラマ・映画に出演し、独特の存在感と奥行きのある演技力で、今ではドラマ・映画には欠 かせない名バイプレーヤーの一人として活躍している。主な出演作に『復讐するは我にあり』(79/今村昌平 監督)、『⻘春の殺人者』(76/⻑谷川和彦監督)、『凶悪』(13/白石和彌監督)、『光』(17/河瀨直美 監督)、『私はいったい、何と闘っ ているのか』(21/李闘士男監督)などの作品に出演。第 21 回日本映画批 評家大賞「ゴールデングローリー賞」受賞、第 73 回毎日映画コンクール「田中絹代賞」受賞。
1975 年生まれ、東京都出身。
武蔵野美術大学在学中から 8mm 映画を制作。同校卒業後、フリーの助監督として成人映画、V シネマなどを中 心にキャリアを積む。2003 年に映画『味見したい人妻たち (押入れ)』で監督デビューし、ピンク大賞新人監督 賞を受賞。その後 V シネマ、ピンク映画、劇場用映画など 100 タイトルを超える作品を監督。2016, 2017 2018 2019 年、4 年連続で<ピンク大賞>において「作品賞」を受賞。2020 年公開の映画『アルプススタンドのはし 方』がミニシアター系では異例の大ヒットを記録。初日満足度 1 位 (Filmarks 調べ)、TAMA 映画祭特別賞、 「キネマ旬報」ベスト・テン第 10 位、「映画芸術」ベストテン第 3 位、など数々の映画賞を獲得した同作では、 ヨコハマ映画祭、日本映画プロフェッショナル大賞で監督賞を受賞。2022 年には『愛なのに』、『女子高生に 殺されたい』、『ビリーバーズ』、『よだかの片想い』、『夜、鳥たちが啼く』(12 月 9 日公開予定)ほか、 公開待機作品や撮影中の作品などを含め多数の作品を手掛けている。
誰かのことを好きになり、その人のことを知ろうとしても最後まで分からない部分が必ず残ります。そして、分かるはずがないと分かっていながらも、何とかして分かろうといばらを掻きわけるのが人間という生き物なのかもしれません。
この映画では男一人、女二人が、もつれ合いながらいびつな三角をつくり、やがて意外な結末を迎えます。みなそれぞれにダメな人間なのですが、僕はそんな彼らが愛おしくてたまりません。
みなさまにお披露目できる日が今から楽しみです。
東京都出身。
武蔵野美術大学卒業後、社会人を経て、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻脚本領域修士修了。脚本を担 当した主な作品に、『シェル・コレクター』(16/坪田義史監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『影 裏』(20/大友啓史監督)、『Arc アーク』(21/石川慶監督)、『かそけきサンカヨウ』(21/今泉力哉監督)、 『ちひろさん』(23 年公開予定/今泉力哉監督)などがある。
作曲家。94 年 佐々木浩久監督『情熱の荒野』で映画音楽作曲家としてデビュー。
黑沢清監督「CURE」、清水 崇監督「呪怨(ビデオ版)」などをはじめ現在までに 50 本以上の映画音楽を手がけるほか、CM、舞台などの 音楽も数多く手がけている。2015 年には担当した映画音楽をコンパイルしたソロアルバム「ウラムの螺旋」を リリース。サントラリリース作としては井口奈己監督「ニシノユキヒコの恋と冒険」、今泉力哉監督「愛がな んだ」「mellow」「かそけきサンカヨウ」、日本テレビ「ボイス 110 緊急指令室」(1&2)などがある。
1993 年生まれ、東京都出身。
音楽×映画の祭典 MOOSIC LAB 2017 にて準グランプリ等 3 冠に輝いた⻘春ドラ マ『なっちゃんはまだ新宿』(17/首藤凜監督)、第 11 回田辺・弁慶映画祭グランプリ、PFF アワード 2017 日活賞および映画ファン賞に輝いた⻘春 SF 群像劇『赤色彗星倶楽部』(18/武井佑吏監督)の撮影・編集を担 当。本作が⻑編商業映画デビューとなる。近年では、『君が世界のはじまり』(20/ふくだももこ監督)、 『愛なのに』『夜、鳥たちが啼く』(22/城定秀夫監督)などがある。
音楽×映画の祭典 MOOSIC LAB 2017 にて準グランプリ等 3 冠に輝いた⻘春ドラマ『なっちゃんはまだ新宿』 (17/首藤凜監督)の照明を担当。主な担当作品に、『いいにおいのする映画』(16/酒井麻衣監督)、『は らはらなのか。』(17/酒井麻衣監督)、『川越街道』(18/岡太地監督)。近年では、『愛なのに』『夜、 鳥たちが啼く』(22/城定秀夫監督)などがある。
1977 年、静岡県生まれ。 日本大学芸術学部映画学科録音コース卒業。スタジオエンジニアを経てフリー録音技師に。近年の作品に映画 『南瓜とマヨネーズ』(17)、『生きてるだけで、愛。』(18)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『音楽』(20)、『風の電話』(20)、『アルプススタンドのはしの方』(20)、『Arc アーク』(21)、『愛なの に』(22)、『猫は逃げた』(22)、『さかなのこ』(22)などがある。
1978 年生まれ、埼玉県出身。美術監督の稲垣尚夫、中澤克己、原田恭明に師事。2010 年、映画『ヘヴンズ ストーリー』(瀬々敬久監督)で美術監督デビュー。主な担当作品に、『きばいやんせ!私』(19/武正晴監督)、 『影踏み』(19/篠原哲雄監督)、『駅までの道をおしえて』(19/橋本直樹監督)、『銃 2020』(20/武正晴監 督)、『劇場版・殺意の道程』(21/住田崇監督)、『ブルーヘブンを君に』(21/秦建日子監督)などがある。今 年は、『この子は邪悪』(22/片岡翔監督)を担当している。
chill , child , spot , pot を組み合わせた造語。
メンバー全員 2002 年生まれの東京都出身 4 人組バンド。
2019 年 12 月に結成し活動開始。2020 年 11 月 1st EP を高校在学中にリリース。2021 年 1 月に Spotify が今年 躍進を期待する次世代アーティスト「RADAR Early Noise 2021」に選出、7 月に YouTube Music が世界中の注 目アーティストを支援するプログラム「Foundry」 に選出され、 大きな注目を集めた。
現在までに 3 枚の EP、1 枚のフルアルバムをリリース。いずれも高い評価を得た。22 年には「ARABAKI ROCK FEST.22」「SUMMER SONIC 2022」など、大型フェスにも出演し、その活動のフィールドを着々と広げるて いる。
作詞・作曲も担当する Vo. 比喩根から自然と溢れ出すグルーヴと、異なる音楽ルーツを持つメンバー全員で 形 造る楽曲は、なぜか中毒性があり、一瞬で彼女らの渦に飲まれる。グルーヴとジャンルレスな感覚で自由に遊 ぶネクストエージ。
――オリジナルである『ビヨンド・アワ・ケン』を観たときの感想は?
実はこの作品の存在を知りませんでしたが、実際観てみると、とてもウェルメイドな作品だし、プログラムピ クチャーとしての要素もあったりして、どこか自分に似た感覚がある作品だなぁと思いました。いい意味で、 ウォン・カーウァイ監督の映画より野暮ったくて観やすい(笑)。ただ、僕自身、リメイクすることが初めて なので、オリジナルに引っ張られないよう、そのとき一回しか観ていませんね。
――澤井香織さんとの脚本づくりについては?
僕の中では女性の脚本家さんにお任せしたい気持ちがあって、村田プロデューサーの方から『愛がなんだ』で 組まれていた澤井さんの名前が挙がりました。僕は『愛がなんだ』が大好きなので、ご一緒できて光栄でした。 澤井さんが最初に書かれた脚本は、オリジナルに近い感じだったのですが、できるだけ大胆に日本版アレンジ したいと意向もあって、僕も入っていく感じになりました。
「眠り姫」の要素に関しては、澤井さんのアイデアですね。職業に関しては、物語を運びやすくすることがで きたり、有機的に絡むことができるように変えました。たとえば、リベンジポルノの要素を残すのであれば、 消防士ではなく、写真を仕事にしているカメラマンの方が分かりやすいんじゃないかということですね。
――オリジナルに比べて、シスターフッド映画の要素が強まっている件に関しては?
自分でもシスターフッド映画にしたいという意識はありましたが、ジェンダー問題に切り込むとか、そこまで 社会派にするつもりはありませんでした。できるだけオリジナルと同じように、女の怖さや男のダメさを笑い ながら観ることができるエンターテイメントな映画にしたいという気持ちはありました。あとは、ウディ・ア レンの映画や『黑い十人の女』あたりは意識しました。
――桃役・莉子役のキャスティングの決め手は?
桃役の松本穂香さんは、とても自然体で、表情も豊かなところがポイント。常に役について考えられている女 優さんで、演出に関しても、現場で話し合うこともあまりなく、微調節する程度でした。莉子役の玉城ティナ さんの魅力は、見つめられるとゾクゾクしてしまうところ(笑)。男を狂わせる役が多いのも納得ですが、実 際は柔らかい雰囲気の方なんです。今回は女性の弱さみたいなものを「自信がない」と言っていたダンスも、 クランクインまでにはしっかり仕上げてきて、ダンスの先生も褒めていましたね。
――健太朗役の渡邊圭祐さんのキャスティングについては?
健太朗はオリジナルのケンよりも憎めないキャラにしたいと思っていたんですが、物語の展開上、なかなかそ う見えないんです(笑)。おばあちゃんのことも好きないい奴だし、ちょっと抜けている。とにかく、女にだ らしないだけ。そんな可愛らしさも出せるような役者を探していたので、渡邊さんに決めました。衣装合わせ での彼のイメージから、ちょっとオラオラ系だった健太朗のキャラを若干柔らかく変えたりもしました。
――桃の元カレ役の中島歩さん、カメアシ役の平井亜門さん、クライアント役の吉岡睦雄さんといった城定作 品でおなじみの面々のほか、健太朗のおばあちゃん役では白川和子さんも出演されています。
吉岡さんは久々の起用でしたね。中島さんは『愛なのに』でご一緒した繋がり、平井くんは『アルプススタン ドのはしの方』きっかけですが、この後もちょいちょい出てもらっています。白川さんは「ロマンポルノの女王」の異名を持つ方なので、どうしても出ていただきたかったですね。現場ではいまのピンク映画界について お話しして盛り上がりましたね。
――撮影エピソードを教えてください。
クランクインは 2022 年 1 月 18 日。主な撮影場所は関東近郊で、メインとなる健太朗の家は、若葉台にある実 際の家屋を使用しました。映画館でのシーンは外観も客席も、東京の上映館でもあるシネクイントですが、営 業が終わった深夜からの撮影でしたね。 撮影も照明も組んだことのあるスタッフでしたし。撮影の渡邊雅紀さんは『愛なのに』でも組んでいたんです が、あっちはよりインディーズ色の強いアート系作品だったので、今回はエンタメ色強くて、お客さんが観や すい画をお願いしました。
――いちばん苦労されたシーンは?
クランクアップの 2 月 4 日まで、撮影日数もありましたし、天候にも恵まれ、全体的にストレスがなく、いつ になく楽な現場だったような気もします。いちばん大変だったのは、クライマックスの健太朗の部屋のシーン ですかね。そんなに広くない部屋で、健太朗のキャラを画で表現しなければいけないですし、画替わりしない 感じをどう持たせるか、ということは課題でしたね。見えないところまで、美術さんも頑張ってくれました。
――ポストプロダクションについて。
編集は編集マンの方にお願いしたところ、90 分ぐらいまで切られていたので、余韻を残したかったので、あえ てちょっと足しました。オリジナルはラテンミュージックだった音楽に関しては、ゲイリー芦屋さんにお願い し、密にやりとりして作っていったのですが、かなりイイ感じになったと思います。主題歌は chilldspot に依頼。 台本を読んだうえで、「get high」を書下ろしてもらいました。
――タイトルについて。
2 人のヒロインは王子様のキスを待っているだけの、いわゆる「眠れぬ森の美女」ではなく、そんなステレオタ イプの女性の殻を抜け出そうとしていること。そんな彼女たちに訪れる“いばら”。しかも、単純な恋愛映画で もないし、友情物語でもないというもあって、いろいろと想像することができるタイトルに決まりました。
――『恋のいばら』は城定監督にとって、どんな一本になったと思いますか?
あえて新たな挑戦をしたとか、作家性を打ち出してやろうといった意識はないですが、これまでの自分が撮っ た作品のテイストが入っていながら、今まで撮ったことのない雰囲気の作品になったと思います。日本ではほ とんど知られていない作品をリメイクするという意味では、学生演劇を映画化した『アルプススタンドのはし の方』にも近い感覚だったり、難しさだったかなと思いますね。